エンジニアとして生きるにはいろいろ間違えてきたなあという反省と、今後への決意
最近キャリアとスキルを振り返って思ったこと。
これまで自分は以下のような行動をとっており、人一倍技術への興味は強いと思って生きてきた。
- 寝食も忘れて技術情報漁り
- 業務でわからないことはもちろん、業務外で興味を持ったことはなんでも理解できるまで調べる
- 他人と話すとき、わからないことがあったら次からはわかるように調べる
興味の強さは今でも疑ってはいない。
でも、人に誇れる技術は何も身につかないまま何年も過ごしてしまった、と思う。
原因を考えてみると、結局のところ、たいへん一般的に言われているNGパターンに帰結した。
多くの分野に手を広げすぎる
聞いたことのない単語が出てきたとき、片っ端から調べていたら、インプットだけで日が暮れてしまうわけですよ。 分野を絞っていればいいけど、フロントエンドからハードウェア、プロジェクトマネジメントまで全部にその姿勢でぶつかっていたら それは人間としては絶対的時間が足りない。 ましてや動きの早いIT業界においては致命的遅さとなる。
まあ悪いことばかりではなく、かなり幅広い視野が身につくことは確かなのだけど。。
いかんせん基礎的なことばかりが断片的に頭に入っていくので、どうも積み重なっていく感じは薄くなる。
新しいことばかりに取り組む
何を勘違いしたか、新しいことに取り組めばレベルが上がると思っていた節があった。 振り返ってみれば、新しいことっていうのはドキュメントや参考情報が少なく整ってもいないので 勉強効率も悪いし、そもそも基本がわかってないと身につきにくいものが多い。 新しいことばかり追いかけないで、基本的なことを着実に身に着けるべきだった。
本ではなくWeb等のリソース中心で学ぶ
新しいことに目が行っていると本が少ないので本ではなくweb中心でインプットが続く。 すると自分の使ってきた時間に何をしていたのか、まとまった単位で記録されないので 最終的に身についたもの、を形に表現しにくくなる。 (たとえ身についていたとしても。)
アウトプットしない
すでに世の中に存在する内容の記事を書く意義が見いだせず、 かついろんなことの基礎ばかりをやってきたために突っ込んだ内容の記事は書けず。
実際、基礎的なことでも「自分の言葉で説明する」練習だと思ってアウトプットを続けていれば、 それなりの形になるものもあったと思う。 やはりアウトプットしないというのはもったいなかった。
形になる前に他のことに手を出してしまう
なにか新しいことに取り組んだ時、最初のうちは楽しくて、こんなもの作ってみたい、とか考えながらやるけど、 本業とつながりがないから、という意識がどこかで働いて、最後まで作りきらずに他のことに興味が移ってしまう。 そんなことがよくあった。 ある程度形にしてPublicにする姿勢が必要だった。
外部の勉強会に参加して人脈を広げることをあまりしなかった
セミナとかは結構行っていたけど、身近にはほとんどエンジニア気質な人がいなかったので、 一人で行って一人で帰ってくる。つまらないけど仕方ない、くらいに思っていた。
もっと勉強会みたいなのに出てコミュニティに入っていけるコミュ力があったらよかった。 (いや、たいていの人は人に誘われて行ってんじゃないの、と思わなくもないんだけど。)
そして何より、技術を身につけるということのコストを甘く見すぎていたんだと思う。 やればできる、という奢りが、1つのことをとことんやるという姿勢を阻害していたように思う。
これからエンジニアを目指す学生~新卒くらいの若い方々は、ぜひ上記とは真逆のスタンスをもって動くといいと思う。
(でも100%自分が悪いということもないと思っている。 もともとソフトウェアアーキテクチャが好きでそういう方向の仕事がしたかった。 でも仕事はインフラだった。インフラで頑張っていたけどやっぱりソフトウェアのほうが好きで 両方の勉強をしていた。結果が上記のような状況だった。 環境が不利だった、という言い訳くらいはしたい。その環境を選んだのは結局自分だけどね。。)
じゃあこれからどうするか。
キャリアアンカー診断というのをやってみた結果。
- 22.8% : 専門・職能別コンピタンス
- 18.5% : 生活様式
- 15.4% : 純粋な挑戦
特徴 一言で言えば あなたは何事も専門的な立場を重視して判断し行動する。専門家タイプです。
全くその通りです。
今までは、そんな専門性を身に着け活かせる環境を探すことばかりに時間を費やしてしまったような感じ。
やっぱり、今からでも専門性を身に着けたい。
それに技術への興味は捨てたくないので、技術的専門性を身に着けるために、基本からやり直すしかない。
方向性を決めて、人一倍、コツコツとやるしかない。
青春全部賭けたって強くなれない、なんて、賭けてからじゃないと言っちゃいけないから。